10月10日の今日は「スポーツの日」で祝日ですが、私の中では「銭湯の日」♨
10月10日→1010→せんとお→銭湯らしいです。
せっかくなので、銭湯大好き民・ごうが銭湯について語ります。
銭湯と私
昭和の中でもかなり後半に生まれた私ですが、12歳になるまで家にお風呂がありませんでした。
だから毎日近所の銭湯通い。
銭湯こそ我が家の風呂。
京都市は銭湯が多く存在する地域。
地元にも自転車で通える範囲で4件銭湯がありました。
晩ごはんの前に銭湯に行き、
夏は水風呂で遊び(あらゆる大人に滅茶苦茶怒られる)
冬は寝る前に行って、ほかほかの状態で寝る。
大みそかは夜遅めに行ってから年越しそばを食べ
新年1月2日の朝風呂に行く(地元では朝風呂は1月2日しかされない)
私の生活の中には銭湯が組み込まれていました。
いつも銭湯が近くにあったので、家にお風呂ができてからも定期的に通っていました。
一人暮らしの物件を探す時も、近くに銭湯があるかをチェックしていたほどです。
ですが、実際に暮らし始めると物件探しの時にはあったマンション近くの銭湯が閉店していたことが判明。
とりあえずマンションにお風呂はあるから何とかなるか、と思っていました。
しかし、銭湯に行かなくなって半年。
どうにもこうにも疲れが取れない時期が。
これは銭湯に行っていないからだ!
水風呂にも半年以上入っていない!
そう思いネットで銭湯を検索。
見つけた銭湯は結構広い方で、湯舟も色々。
ジェットバスも浅めの浴槽もバスクリン風呂も水風呂、サウナもある。
巡り巡って2時間ほど滞在。
銭湯をしっかり堪能したら、次の日は信じられないくらい体が軽くなっていたのです。
私は銭湯が無くなっては生きていけない。
それ以来、少なくとも週1回は銭湯に行くようにしています。
銭湯のここがいい!
私が個人的に思う銭湯の魅力はこれ。
- 足が伸ばせる
- 水風呂がある
- 色んなお風呂がある
- ひらめく
- 入浴後の暖かさのもちが違う
足が伸ばせる
当然と言えば当然かもしれないですが、どんなに規模の小さい銭湯でも大体の湯舟は足が伸ばせる。
一人暮らし、1kマンションについている風呂なんて、よっぽど家賃が高いとかでは無い限りお風呂は狭い。
お風呂で足が伸ばせる、これだけでも幸せです。
私は手すり部分に頭をのせて、体を浮かせるのが好きです。
水風呂がある
水風呂については好き嫌いが分かれますが、私は水風呂が大好き。
水風呂があってこその銭湯ですよ。
お湯やサウナで極限まで体を温めて水風呂に入る。
体がゆっくり冷えていく感覚を味わいながら、今度は極限まで体を冷やす。
もう、心臓と脳にしか血液が巡ってないんじゃないかってくらいまで冷やす。
その後はまたお湯へ。
ゆっくりと血管が開いて、血液が体を巡る感覚を感じる。
このじわじわと血液が流れる感じが「生きてる~」と思えるのです。
心臓疾患のある人は刺激が強いので避けて下さい。
いろんなお風呂がある
個人的に思う銭湯の基本構成は浅い湯船、深い湯船、水風呂、バスクリン。
これにジェットバスや電気風呂、泡風呂、露天風呂、サウナなどがついてくる。
このオプションも銭湯によってさまざま。
バスクリンとジェット風呂が一緒のタイプもあれば、水風呂と泡ぶろが一緒になっているタイプもある。
とにかく、家風呂にはない種類の多さが魅力です。
銭湯ごとに種類や配置、桶の種類にも色々特徴があるので、その違いを楽しめるのも良い。
ひらめく
アイデアがひらめく場所の上位に入る「お風呂」。
私の場合は銭湯、特に水風呂に入っている時にひらめきます。
極限まで体を冷やしていると、だんだん雑音が聞こえなくなって、でも流れる水の音は凄くはっきりと聞こえてきます。
ぼんやりしているのとはちょっと違う、頭の中がふわふわする感じがあるのですが、その状態の時にひらめいて、今まで悩んでいたことの答えがポーンと出てくるということが何度もありました。
頭のぼーっと感が瞑想に近い状態になっているのかもしれません。
とはいえ、普段から解決するために考えて考えた上でひらめくものなので、何も考えていないのにいきなりいい案が思いつく訳ではないことに注意。
入浴後の暖かさのもちが違う
もう、銭湯最大のメリットはこれだと思うのですよ。
まわりの人に銭湯の良さを伝える時はこれを一番に伝えています。
「お風呂に入ったんだから、体が温かいのは当たり前でしょう。」
と言われるのですが、そうではないのです。
銭湯に行った日は体の中心部から温められていて、その温かさが2時間くらいは保たれている感じがあるのです。
体の表面は冷めても、中が温かい感じ。
体がふわっとした何かに包まれているような、軽い感じになるのです。
おそらく、温冷浴を行うことで通常よりも血流に変化が起こっているのかもしれません。
この感覚は家風呂では感じられないポイントです。
あとは銭湯に行くと帰り道に感じる風の感覚が心地よかったり、明るいうちに行く銭湯がこの上なく贅沢な気持ちにさせてくれたり、銭湯の帰り道で飲むマミーが滅茶苦茶美味しかったりと色々好きなところはあります。
銭湯に行ったことがない人もぜひ一度銭湯に行ってみて欲しい。
この感覚を味わって欲しいと思って今日も色んな人に勧めています。
個人的に感じる銭湯事情
京都は比較的銭湯が多い地域ですが、それでも年々数が減ってきています。
後継者がいない、設備の老朽化、事情はさまざま。
地元の銭湯も4件あったのが今は1件しか残っていません。
さらに、京都市は10月から銭湯代が値上がりし、450円→490円になりました。
燃料高騰、電気代上昇などがあるので、この値上がりも止む無しといったところでしょう。
悲しい話もありますが、銭湯を運営されている方のなかでも頑張っている人は多く、イベント作ったり、コラボしたりと色んなことをされている所もあります。
銭湯の中の人がTwitterでアカウント作って色々つぶやいたり、銭湯代がPayPayで払えるようになっていたりと近代化している部分もあります。
今回40円の値上げがありましたが、私の中では応援費です。
490円で最高の癒しを提供してくれる銭湯は、私にとってなくてはならない場所なのです。
生まれた時から銭湯通いで、NO銭湯NOライフ人生。
ここで無くなってしまわれては本当に困る。
ちょっとでも長く続いて欲しいし、ちょっとでも多くの人に銭湯に行ってみて欲しいと思うのです。
お風呂上りのふわふわ感を体感して欲しい。
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